BCウッド主催セミナーのレポート:サステナブルな観光業への発展〜地域住民と実現する観光地づくりと、グリーンな観光を推進する木造建築





2023.03.27



第4回目となるリゾートセミナーを、白馬(会場とZoom配信)、 ニセコ(会場)にて開催しました。 今年は、2名の専門家講師がカナダより来日し、木造建築の魅力 や経済的側面について講演しました。





ヘムズワース建築事務所の代表ジョン・ヘムズワース氏は、 キャパシティビルディングに基づく街づくりについて、観光 目標設定、ステークホルダーの合意形成、財務モデルを建築 コンセプトに落とし込むプレセスを説明しました。また現在、 長野県白馬村で建て替え計画が進行している図書館を、大規 模木造多目的施設として改造する具体的な設計プランを紹介 しました。


ティンバーエンジニアリング社の構造設計士 ロバート・マル チェック氏は、木造建築が環境面、コスト面に負担が少ないに も関わらず、リゾートに木造施設が少ないことを指摘。 問題視されている木材の価格、耐火性、耐震性などへの解決策 を示しました。


現在は、木造建築が100年以上もつよう設計されていることや、 鉄骨造など他構造と競争力のある価格になっていることを紹介 し、将来的にマスティンバー建築が一層普及していくとの見解 を述べました。


白馬村、ニセコ町ともに、様々な業界からご参加いただいた皆様、 誠にありがとうございました。