REAL CEDAR 第14回:森と池に溶け込む邸宅Newberg Residence





2021.06.15



“ウェスタンレッドシダーを外壁材として使用し、経年変化を楽しめるように未加工のままにしたことで、邸宅が森の環境に溶け込んでいきます。” ―カトラー・アンダーソン建築事務所





大きな池に架けられる様に、そして深い森の中に佇むニューバーグの邸宅は、家と動植物の生息環境を融合させた新しい建築のスタンダードです。建築家のジェームズ・カトラーとメーガン・グリスウォルドは、当初から家と池が一体であるかのようにプロジェクトを進め、オーナーが定期的に、もしくは多様なタイミングで水辺にやってくる野生の生物を楽しめるようにしました。大きな縦長の窓があるので、家のリビングから水に飛び込むことも、ゆっくりと水の流れを眺めることもできます。


ジェームズ・カトラー(FAIA)は、”この1ベッドルームの邸宅で、オーナーは生きている世界と強い感情的なつながりを持つことができます。” と話します。


森の雰囲気を大切にすることに加えて、オーナーは風雨に耐えられる構造を望んでいました。そこでデザイナーとオーナーは、外壁、デッキ、ドックに自然の力で腐りにくく、虫がつきにくいウェスタンレッドシダーを選びました。


"私たちの基本的なデザイン哲学は、プロジェクトのすべての状況について真実を明らかにすることです。“と語るカトラーは、内壁にもウェスタンレッドシダーを使用しました。"ウェスタンレッドシダーの美しさ、湿気の多い気候での耐久性、耐候性を考えれば、外壁の仕上げに使うことは自然な選択でした。”


建物のガラス面と木の垂直面を守るために、大きな屋根の張り出しがデザインされています。外装の仕上げについては、シダーが自然に風化し、最終的に美しい銀色の艶が出るのを待つのがベストだという意見で一致しました。


カトラーは語ります。"この家のオーナーは、景観に沿い、自然への侵襲性は少なく、感情を豊かにする家を望んでいました。この生きている世界との繋がりこそが、エクステリアとインテリアの素材としてウェスタンレッドシダーを選んだ理由なのです。“


プロジェクト:Newberg Residence

所在地: オレゴン州ニューバーグ

デザインアーキテクト:James Cutler, FAIA

プロジェクトアーキテクト:Meghan Griswold

写真撮影: ジェレミー・ビターマン

グレード:

エクステリア:KDセレクトノッティサイディング&KD'A'クリアデッキ

インテリア:セレクトノッティ

サイズ:

外装:板張りサイディングと2インチ×4インチデッキ

内装:1インチ×10インチラフシラップ

塗装仕上げ:

外装:なし

内装:カラライズド・ラッカー2回塗り、サテン仕上げ

原文:https://www.realcedar.com/blog/project-of-the-week-newberg-residence