REAL CEDAR 第18回:モダンでサステナブルなゲストハウス





2022.04.20



革新的なデザイン、戦略的な建築技術と気候変動に配慮したその木材は、周囲の景観を極力損なわないモダンでサステナブルなゲストハウス40棟に大きな役割を果たしました。そのため、この宿泊施設は自然と一体に感じられます。





“ウェスタンレッドシダーは静けさと自然のインテリアに貢献しています。”とカナダ建築研究所等に属する建築士ブライアン・マッカイ・リヨン氏は語ります。 このゴルフコースのプロジェクト開発会社のビジョンは、とても野心的で非常に緻密なものでした。具体的には、ムスコカ地方の湖の真ん中にある島に40棟もの美しいゲストハウスを建設するというもので、そのデザインは地域の歴史と異彩を放つ建築美をリスペクトしなければなりませんでした。


熾烈を極めたコンペティションで6社から選ばれたのがマッカイ・リヨン・スイートアップル建築事務所です。受賞した彼らのデザインは、モダニズムの様式を用いて原型のコンセプトを表現しています。ゆえに、エクステリアは控えめで、一方のインテリアは感覚としては印象的で軽やかで優美なものとなっています。実際に、精巧に作られた各棟のメインリビングはひときわ高くそびえ、切妻屋根のペリスコープ窓からは自然光が降り注ぎます。また、ベッドルームとバスルームはそれぞれ2つずつあり、ゆったりと優雅な空間となっています。 屋内と屋外がつなぎ目なく繋がるように、キャビン全体にウェスタンレッドシダーが使われました。屋内には、最も用途の広い自然素材を天井、壁、キャビネット、ベッドサイドの棚、暖炉周りに使いました。屋外はシダー板葺きの一枚板の屋根が特徴的です。


彼らは厳しい天候におけるウェスタンレッドシダーの美しさと優れた機能をよく知っていたので、その仕事に適切な建材を見つけたと確信していました。” ウェスタンレッドシダーを選んだのは、その自然であたたかい外観と癒しの香り、そして厳しい気候にも耐える特性があるからです。そして、ウェスタンレッドシダーのような自然素材は、周りの風景との繋がりを創り出すためによく使われます。” 


WRCの仕様 ​

プロジェクト:Bigwin Island Club Cabins

所在地:オハイオ州 バイズビル

グレード:’A’ Clear and Better

パターン:Smooth face shiplap siding and T&G, v-joint paneling

サイズ:1×4

留め具:ステンレス鋼

仕上げ:透明なラテックスステイン

建築事務所:MacKay-Lyons Sweetapple Architects

写真:Doublespace Photography

原文:https://www.realcedar.com/blog/modern-and-sustainable-guesthouses/