REAL CEDAR 第25回:雪山の中で温かみを放つ隠れ家





2022.12.07



スキーイン・スキーアウト可能な山の隠れ家。最高レベルのデザインの数々をご紹介します。豪華なシャレーは、幾何学的ラインを和らげる自然な美しさをもつ建材のおかげで、壮大な自然環境と調和しています。





▲<CONTEMPORARY CABIN>

プロジェクト名:Sugar Bowl

設計:John Maniscalco Architecture

所在地:アメリカ カリフォルニア州 ノーデン

写真:Matthew Millman


昔使われた鉄道の雪崩よけにヒントを得たこのシュガーボウルの美しさは、非常に機能的でありながら、スタイリッシュな曲線の屋根を特徴としており、歩行者から離れた建物の後ろ側に、積もった雪を安全に捨てられるようにできています。過剰な幾何学的フォルムに温かみを与えるため、プロジェクト全体にリアルシダーが多用されました。


「リアルシダーが、内装と外装を一体化させ、家が自然の中に根を下ろすというデザインに大きく貢献してくれました。」と、建築家のジョン・マニスカルコ氏は言います。 「特に、ウエスタンレッドシダーの羽目板、スチール構造、そして窓周りの細部に渡る装飾の組み合わせが、この家が山の家であるという感覚を与えてくれています。」


カリフォルニア州でも有数の降雪量を誇るこの地域に、バタフライ屋根はふさわしくないように思えるかもしれません。しかし、この印象的な張り出し屋根が、大量の積雪に耐えられるように設計された放射線状のグルーラム梁の上に設置されていることはご存じないでしょう。そして、このパウダーパレスのもうひとつの魅力は、節のあるリアルシダーサイディングです。


「クライアントは、節のあるシダーの素朴な雰囲気が気に入ったようです。」そう語るのはBCVの建築家ジェニファー・スミス氏。


「この家は非常にモダンなラインですが、伝統的なチロル地方の家の技術や素材感が生かされています。外壁にシダーを使うのは自然な選択でした。シダーが時とともに見せる艶やかさは、この家の大きな魅力です」。


この場所の現代的なマウンテンコミュニティには、高床式のキャビンへアクセスする40フィートのスチール製の橋があります。コンクリート基礎ではありません。この支柱により、建物が地面に与える負荷は軽く、プロジェクト全体の設置面積を最小限に抑えます。また、環境に配慮した建材を使用していることは言うまでもありません。


「シダーサイディングは、この地域の建物の伝統的な様式であり、最も耐久性が高く長持ちする木材クラッディングです。」と建築家のブライアン・マッケイ・ライオンズ氏は話します。


シダーの寿命が長いことは、クライアントのエコ精神と合致していました。さらに、年月を重ねるほどに味わいが増す美しい住まいを実現することでも、シダーは高い評価を得ています。


マッケイ・ライオンズ氏は、こう表現します。 「シダーは、永遠に建築を表現していくものです。


原文:https://www.realcedar.com/blog/modern-mountain-dwellings/