マス・ティンバー



木造建築の革命



長い間、カナダでは4階以下の大きいアパートメントやマンションが2×4工法で建てられており、最近では6階建てのマンションも同様に建築されています。さまざまな業界が環境によりよい選択を模索している中で、カナダの建築業界は住居と同様にホテル、商業施設、オフィス、公共ビルなどの幅広いタイプの建物に「マス・ティンバー」の木造建築技術を用いた数多くの実績を通して環境対策に取り組んでいます。 現在、カナダは「マス・ティンバー」「大規模木造建築物」建設のリーダー的存在となりました。





マス・ティンバーとは、中大断面集成材、ヘビー・ティンバー、CLT(クロス・ラミネイテッド・ティンバー)、NLT(ネイル・ラミネイテッド・ティンバー)、DLT(ダボ・ラミネイテッド・ティンバー)などを構造材として使う建築スタイルです。 従来の大型建築物に使用されるコンクリート、鉄筋、鉄骨に替わり、マスティンバーを利用する事で、構造強度、スパン幅、また燃えしろ設計により防耐火性能を高め、設計者が大胆に木を用いたデザインの可能性を広げる事が出来るようになりました。


カナダのブリティッシュコロンビア州には、すでに多くのマス・ティンバー建築物があります。その中でも、2017年に完成したブリティッシュ・コロンビア州立大学の18階建学生寮 「ブロック・コモンズ」は世界中から注目されています。 ブリティッシュコロンビア州立大学(or 同州立大学)は、新しく建設する建物に積極的にマス・ティンバーを用い、その結果、キャンパスは、マス・ティンバーのショーケースのようになりました。 次のページは、キャンパス内の素晴らしい建物を紹介したルートマップになっています。セルフツアーガイドとしてご利用下さい。