そこで、コンドン・スコット建築事務所に課せられた課題は、広大な眺望を生かしながら、四季を通じて快適に過ごせる家族のためのリトリートを設計することでした。彼らは、2つの方法でこれに取り組みました。
1つ目は、全体のデザインに関わります。この住宅は2つの棟で構成されており、その間には渡り廊下を設け、深い庇で日光の強さに対処しています。また、保護された中庭を全体に複数設け、風を遮ることができるようにしました。
2つ目のポイントは、素材の選択です。丸みを帯びた外壁には、印象的なダークステイン仕上げのウェスタンレッドシダーのサイディングを採用しました。丈夫で耐久性があり、しかも加工しやすいシダーは、多くの条件をクリアしています。
「外壁にウェスタンレッドシダーを選んだのは、この地域の高い紫外線レベルに対して非常に安定しているからです。」と主任アーキテクトのバリー・コンドン氏は説明します。「さらにウェスタンレッドシダーの垂直なラインは、曲線的なデザインをシームレスに覆うことができたのです。」
また、建築としての美しさと同様にプライバシーも求められましたが、これもシダーが両方を解決しています。斬新なデザインと自然界の美しい建材の組み合わせが、聖域のような住宅を一気に魅力的なものにしました。
「この住宅は、郊外の2つの道路に囲まれたかなり目立つ角地にあります。」と受賞歴のある建築家は話します。「シダーの壁が家をぐるりと囲み、道路からのプライバシーを保っています。垂直なシダーの被覆がアクセントになった曲線を描くフォルムは、この設計で最も話題になった点です。」
プロジェクト:New Zealand Architecture
グレード:‘A’ & Better, mixed grain
パターン:Fineline, vertical orientation, smooth face
サイズ:1×4
留め具:抗腐食・サイディング用釘
仕上げ:Semi-transparent, oil-based stain
建築事務所:Condon Scott Architects
写真:Simon Devitt
原文:https://www.realcedar.com/blog/new-zealand-architecture