▲7月1日、在日カナダ大使館(東京)
1977年トロントホテルから盗まれた愛着のあるギターを日本のミュージシャンTAKESHI氏から受け取るランディ・バックマン氏(向かって右)
カナダの伝説的なロックバンド「ゲス・フー」と「BTO」の元メンバーであるランディ・バックマンさんは、とても大切にしていたギターを1977年宿泊先のホテルで盗まれてしまい、それ以降もずっと探し続けていました。
そのギターはバックマンさんが10代後半に幼なじみであるロック歌手ニール・ヤングさんと一緒に購入した思い出深いものです。バンドの代表曲である「アメリカン・ウーマン」の録音でも演奏されました。
そのギターは時を経て、BCウッド日本事務所から徒歩5分程のアンティークギター店によってテキサス州ダラスのギターオークションで盗まれたとは知らずに購入され、2014年に日本のミュージシャンTAKESHIさんに売却されるという運命の転換を遂げていました。
2020年にカナダのバックマンさんのファンがギターの話を知り、ギターの木目にある特徴を手掛かりに、なんと数週間でTAKESHIさんまで辿り着き、彼の演奏しているギターがそのギターであることが分かったのです。
同じくギターを愛するTAKESHIさんは事情を理解し、この度カナダデーの7/1に在日カナダ大使館にてTAKESHIさんからバックマンさんへ探し続けていたギターが手渡しされました。バックマンさんからは、同時期に同じ職人が作った姉妹のようなギターがTAKESHIさんにプレゼントされました。(写真参照)
まさかわたしの事務所の近くでバックマンさんの大切にしていたギターの運命が変わる出来事が起きていたことにも驚きましたし、美しい木が繋いだ奇跡のような再会を目の前で見て、心から感動しました。